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かーにい!

 「いまですわ、お祖母さま、殺しておしまいになって――」

 吐きそうなほどの興奮に私は包まれた。

 お祖母さまは、腰掛けていた椅子の背もたれと青いドレスの間に手を入れて、隠し持っていたアイスピックを右手にとって、立ち上がった。

 滑るように足をはおこび、うつぶせになったことねに近づく。

 一旦アイスピックをテーブルに置いてから、肩を揺さぶり、「ことねさん、どうなさったの? 」と声をかける。

 ことねはぴくりとも動かない。

 お祖母さまはことねの上体を起こして、背もたれにおしやると、再びアイスピックを右手に握り、覆い被さるようにことねの前に立った。

 そして、右手を振り下ろした。何度も、何度も。

 お祖母さまの胸には赤い薔薇がいくつも、お顔にも赤い薔薇――なんて綺麗なんでしょう!


 
 おばあさま、ありがとう。

 こんどの足は私にぴったりでしたわ。

 これで、もうだれかにじろじろ見られることもない。安心して外を歩けますわ。

 お祖母さまは、いつでも、私の願う事はなんでも叶えてくださった。

 本当に感謝していてよ。

 
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テーマ : ホラー
ジャンル : 小説・文学

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