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かーにい!

(つづき)

 かーにいが、この町に、あの憎い女と一緒に子供をつれて現れたときは、、嬉しさと悔しさでどうしていいかわからなかった。

 でもそのときも、お祖母さまは私の願うとおりに計らってくださった。

 あのとき、子供まで一緒に殺してしまわなかったのは、賢明でしたわ。あの子供が、かーにいそっくりになって帰ってきたんですもの。

 今度も、私の思い通りに、お祖母さまはしてくださった。あのこったら、かーにいに色目をつかって、嫌らしいったらありゃしない。すっきりいたしましたわ。

 あのこ、これからずっと、地下室ですごすことになるのね。お仲間もいるから、寂しくはないでしょうけど。

 お祖母さま、私、決心しました。

 お祖母さまはずっと私の傍にいて、暗闇の世界ですごしてくださった。でも、そろそろ解放してあげなくてはいけないと思っていましたのよ。

 私、かーにいについていきます。はやくこうすればよかったんですわ。

 小鉄、お祖母さまをよろしくね。

 床に残った血の跡を興奮したようすでなめていた小鉄が、顔を上げた。

 お祖母さまは、安心したように微笑み、椅子の上で動かなかった。

 まあ、お祖母さま、かーにいの声が、あれは間違いなくかーにいの声ですわ!

 お別れですわね。

 私は壁をすり抜け、庭を飛ぶように歩き、前の道路に出た。

 かーにいが鼻歌を歌いながら歩いてくるのが見えた。(おわり)
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テーマ : ホラー
ジャンル : 小説・文学

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