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地震3

 家の中は停電したままだった。

 ただ、いつから停電していたのか分からず、地震直後だとすれば、すでに三時間経過していることになる。

 問題は冷蔵庫の中身だ。

 検診と面談の間に買い物をすませていたので、肉などの生ものが入っている。夏場だったら大変なことになっていたことだろう。

 とにかくはやめに調理して火を通しておく必要がある。

 でも、台所は割れた食器が散乱していて、作業ができる状態ではない。

 しかも、日没が近い。

 まずは、懐中電灯の確保。

 三四本はあったはずなのだが、どこへしまったのやら、見つかったのは2本だけ。

 しかも1本は電池がきれている。

 単一電池4本新品を何とか見つけ出し、ライトオン。

 それから折れてるけど蝋燭が1本あった。

 食卓のまわりを片付け、台所の割れ物をしまつする。もうかなり薄暗くなっており、懐中電灯の明かりがたよりだ。

 やっと夕飯のしたくにとりかかれる。包丁で切ったりも懐中電灯だよりだし、ちゃんと火がとおっているかも食べてみないと分からない。水の出が悪いようだ。

 暗い中、夕食。

 停電しても二三時間で復旧するので、今回も深刻には考えていなかったのだけれど、この時点でまだ復旧しないにはやはりおかしい。

 カーラジオを聞きにいく。

 ご近所の人が外に出てきていた。車の中にいる人もいた。

 最近の暖房器具は燃料が灯油でも電気で作動させるものが主流なので、こういうときは車で暖をとるしかない。

 家には幸い、旧式の石油ストーブがあり、その点は助かった。新潟の震災のあとに購入したもので、使い勝手がよくないので、日頃はあまり活躍していないのだけれど、勝っといて良かったと今は思う。

 ラジオは地震関係のニュースを流していた。

 マグニチュード8、8、震度7代の数字が読まれ、津波の高さ七メートルだの四メートルだの東北の村が津波で押し流されただのといっているのを聴くにつけ、これは尋常じゃないと顔が青ざめた。

 停電は当分なおらないかもしれない。

 初回ほどではなくても、余震はまだかなり強く、頻繁におきている。

 外は真っ暗、みごとに真っ暗。家も真っ暗。

 その夜、私は服のまま寝た。

 何かあったときすぐに出られるように。

 一番怖かったのは家が壊れること。でもそれはなさそう。そして次は火事。

 巡回と思われるヘリコプターが夜中に何度も上を通過した。相変わらず余震は続いている。

 浅い眠りの中でそれを感じた。

 (つづく)

 
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