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風の丘のオカリナ

 追跡

 片耳は目標とする場所があるのか、崖と崖との間をすり抜け、進んでいく。
 
 うっすらと夜が白むころ、片耳は一際高い崖の前でとまった。

 片耳の背中にはクンタの放った矢が刺さっている。崖の下から上に向かって一声啼くと、崖を回り込み比較的なだらかな坂道を上っていく。

 そのゆっくりとした足取りに、クンタは再び好機を感じた。

 足を狙えば片耳は崖から落ちて今度こそ確実にしとめられるだろう。

 クンタは崖の下からその機をさぐった。

 片耳は背中の矢を揺らしながら坂道を上っていく。その姿がクンタの正面に横向きにとらえられたとき、クンタは矢を射た。

 矢は片耳の左の後ろ足に刺さった。片耳は一瞬からだをくねらせ、叫び声をあげたが、崖から落ちるまでにはいたらなく、再び坂を駆け足で上っていく。

 なんてしぶといやつなんだ。もし、発見したとき矢を射ていたら、俺は片耳に襲われていたな。

 クンタは一筋縄ではいかない片耳に脅威を感じた。

 再度好機を得たクンタは、もう一矢片耳の足へ放った。

 そのとき、何かがクンタの顔をかすめた。

 手で触れてみると、がついている。

 何だ今のは?崖から石が落ちてきたわけでもない。虫か鳥の類か?いや、あれほど早く飛ぶものを俺は見たことがない。

 クンタははっとして、近くの崖に跳び込み、身をひそめた。

 どこだ?どこからやってきたのだ?

 クンタの息が激しくなった。

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