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ラストオブアス

「ラストオブアス」の続きで、おもにラストシーン以外のことについて。
 まずエリーとジョエルの旅路を地図でたどってみた。
 アメリカ北東部マサチューセッツ州ボストンがスタート地点。そこからすぐ南西に隣接するペンシルバニア州のピッツバーグへ。ピッツバーグ郊外から大陸を横断するようなかたちで、ワイオミング州へ入り。そこから馬ですぐ南のコロラド州の東コロラドへ。雪山?を経て西のユタ州ソルトレイクへ。ここが最終目的地となるのですが、エピローグは再びワイオミング州へ入り、ジャクソン郡で終わっています。
 二人はこの旅をおおおよそ一年かけて移動します。その間にいろんな人と出会い別れ、特にエリーの成長に心動かされた人は多かったのではないでしょうか。
 
 プロローグ、これはゲームという観点からみればムービーとして入れる必要はないと思いますが、プレイヤーがジョエルを操作してゲームをスタートさせるためにはこの衝撃的なプロローグは必要だったと思えます。ここらへんがこのゲームのストーリーせいの高さを表していると思います。ジョエルは闇社会の運び屋、街の人にも恐れられているような男で、テスもまた同じ側にいる人間で、プレイヤーはすぐに罪悪感を抱きます。ロバートの件はその世界ではよくある話なのかなあと処理できても、エリーが加わったあとの政府軍殺害や感染者殺害はちょっとやり過ぎじゃないかと後味が悪い。操作するのはジョエルだけれど、プレイヤーの目線はエリーにおかれている。ジョエルが殺害すると、エリーが酷いよと避難する場面が多々登場するのだけれど、後半になるとそれはなくなってしまう。
 エリーは隔離地区で生まれ育ち外の世界を知らない、つまりこの世界の初心者であるプレイヤーと近い目線を持っている。たとえば感染者はゾンビのように死んでいるわけではなく、凶暴性はあるが生きた人間であるわけで、殺害しなくてすむのであればそうしたいと思うわけだけれど、このゲームはほとんどが全滅させなければ前へ進めなくなっている。これはプロローグを観ていたプレイヤーがこの世界の過酷さや、ジョエルの心情を垣間見たことで受け入れられるようにしてある。
 そして大切な人をかかえている者から先に死んでいく、だから俺は一人が良いというビルの言葉を実体験することになるのである。エリーやサムを守るために目の前にいる者たちを一掃したとき、ほっとしたのではないだろうか。
 ただ、旅の行く手には、自分たちのテリトリーを守って必死に生きようとする人たちがいるわけで、彼らを倒してそれでも、先へ進まなければならない大義名分が二人にはあるからなのだけれども、ラストそれが水の泡となるのは、誰しもモヤモヤした理由だっただろうと思う。
 一方で、エリーの成長をまのあたりにしてきたプレイヤーは、特に雪山での孤軍奮闘ぶりにきゅんとしたのではないだろうか。ナイフ一つで逃げ出すエリーをプレイヤーも実体験するわけで、だからこそジョエルとエリーの再会を自分のことのように喜べたのだと思う。
 題名の「ラストオブアス」は人類社会の崩壊と人類絶滅をさしているのだろう。でももうひとつ別のテーマがあって、それはそんな世界でそれぞれが選択したものが何であったかというのが描かれている。
 闇社会で生きてきたテスの最後の選択はエリーを無事送り届けることをジョエルに託し、一人で戦うこと。そうすることで汚れた自分を浄化して、今のままの自分で死を迎えたいと願ったのだ。一人の人間として女として、もしかしたら、ジョエルのことをよく分かっているから、ジョエルに自分を殺させるようなことはしたくないと思ったのかもしれない。
 ビルは自分だけのテリトリーを守って生きている孤独な男だ。一人になるのが怖いと言っていたエリーとはま反対の人間だからか、二人の相性は悪いようだ。
 ヘンリーとサムはどこか危うい感じで、だからこそヘンリーはサムに厳しいのか。それもヘンリーの最後の選択で愛ゆえなのだと分かる。
 デービットは仲間と一緒に自分たちのテリトリーを守っている、一見普通に生き延びたオジサンかと思いきや、彼らは人を狩って食う異常者たちだった。エリーが徹底して彼を嫌った理由はそこにあったのだと思う。
 トミーはおそらくパンデミック後の世界でジョエルとともに裏社会へと入っていて、嫌気がさして、ファイヤフライへ傾倒した。そして、そのファイヤフライもまた、求めていたものではなかった。やっとたどり着いた自分の居場所。美しい自然とともに救いが感じられた場面だった。
 最後にラストで考えた人も多かったであろう、「万人のために一人を犠牲にしてよいのか」という問題について。
 これは人それぞれだろうし、それを考えさせるラストだったと思う。でもそれを決めることが出来るのは本人だけなのだという気がした。
 
 
 
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