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風の丘のオカリナ

 ミライをめぐるものたち

駿馬のおかげで、カリオの村からの道のりは、快適だった。

 クンタの家族から、ハルヒナと三番目の弟フイタ、そしてオルマはサハトをつれているので、全部で五人がこの旅に加わった。

 ジュリの家が焼かれた経緯について、監視する者たちから、何か情報を引き出せるのではないかと期待しての旅立ちだったが、クンタは不安だった。

 長老の話のように、ジュリが魔女だった場合、ミライに何と言って説明したらいいのだろう。いや、もしかしてミライは何もかも知っていて……いや、そんなことは絶対にない、などと考えてクンタの心はざわざわと騒ぐのだった。

 「クンタ、見えるもの、その奥にあって見えないもの、見極める力を持て。感じることが、時に真実であったりもする。心を研ぎすませよ。きっと道を切り開いてくれるはずだ」

 ハルヒナに言われた言葉がクンタの心に響いていた。

 ミライのいる塔の下まで来た五人は、二手に分かれた。

 オルマとサハトは隣の崖の上へ野営をとり、塔を外側から監視することにし、ハルヒナとフイタは塔でみはりの役につき、クンタはミライと普通に生活して監視するものたちが現れるのを待った。

 いつ何時あらわれるか分からない監視する者たち、いち早くみつけて、先手を打つ必要があった。

 互いに家族となったハルヒナとミライ、そしてフイタ、オルマだってミライは姪にあたる、サハト以外は皆ミライに会って話がしたかったはずだ。が、いまはその気持ちを抑えて、目の前のことから片付けなければならないと心得ていた。

 そして、次の日の夕方、彼らは現れた。(つづく)
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テーマ : 自作小説(ファンタジー)
ジャンル : 小説・文学

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