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風の丘のオカリナ

 逆襲

「この指輪からは光弾が飛び出すしくみになっている。細い線だが、生身の体を撃ち抜く。抵抗はしないことだ。私だって馬鹿じゃない。この指輪のことは考えないようにして、口をすべらさないように気をつけたさ。それに、何か薬をもられたなと思ったから、ケーキを十九号に届けるふりをして、仲間に連絡しておいた。ちょっと遅かったが、まあ、結果オーライ、さあ、クンタくん、手を挙げて後ろを向くんだな。他のものたちも、私を襲ったりしたら、クンタくんの体に穴があくことを忘れないでくれたまえ」

 七号は元気づいて見えた。

 ハルヒナが心配してクンタと呼んだ。クンタはああと応えて、七号に言われたとおりに手を挙げた。

 その時だった。急にドアが開いて、入って来る者たちがいた。

 七号の指輪から赤い線が伸び、入ってきた人物の右肩に命中した。

 あぐっと声がして、人が倒れた。

 カナーンだった。

 心配したカナーンがジュリと一緒にやってきたのだ。ジュリは悲鳴を上げた。

 ジュリはカナーンの体にすがり、「やめて、この人には関係ないわ。撃つなら私を撃ちなさい」と七号に向かって叫んだ。

 七号がジュリに気を取られた隙に、サハトが七号の右手に飛びつき、腕を下へ向けた。

 「なんて酷いことを……」ジュリは泣き叫んだ。

 七号はそのまま男たちにおさえられ、床にねじ伏せられた。その間、ミライは十九号の指に同じ指輪がないか確かめ、同じものをみつけると急いで引き抜いた。

 「ふん。無駄な抵抗はよすんだな。私をおさえこんだところで、どのみちおまえたちは外の連中にやられるんだからな」

 七号は開き直っている。

 「窓際につれていけ」とオルマがサハトに指示した。

 窓際のサハトの横にオルマが立って、「七号を預かっている。我々に危害を加えなければ、無事返してやろう」と外の者たちへ向かって叫んだ。

 暫くして、黒いマスクをつけた男が「しくじったらどうなるか、その男がよく知っている。それよりも、おまえたちがおとなしく塔から出てくれば、こちらも危害は加えないことを約束しよう」と言ってきた。

 「何故出る必要がある? 何が目的だ? 」

 男たちはタイムマシンの影で、しばらく相談していた。(つづく)
 
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テーマ : 自作小説(ファンタジー)
ジャンル : 小説・文学

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