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風の丘のオカリナ

 風の行方

 「投降すれば危害はくわえない。直ちに出てこい」

 話をしているこの黒マスクの男がボスらしい。

 「ちょっと待て、俺たちは犯罪者じゃない。おまえたちの指示に従う義務もないはずだ」

 クンタオルマの横で言った。

 「我々にすれば、おまえたちの命など、一瞬で消し去ることができる。それに、ジュリには受刑者認識メモリーと発信装置を兼ねたチップが埋め込まれている。それを爆破することもできるのだよ。――さあ、どうする? 」

 クンタは、意識の戻ったカナーンを起こして椅子に座らせていたジュリを、振り返って見た。

 ジュリはクンタに頷いてから、首の後ろを指さした。

 「くそう」クンタは歯を噛みしめた。

 「はははは……」と七号が笑ったので、サハトが七号の肩を再度床に押しつけた。

 ハルヒナが七号の首を上から押さえて、「やつらの目的は何だ? 」と尋ねた。

 「くくく……、どうやら薬がきれたようだな」ともったいぶったように七号は笑った。

 「の存在を知ったものたちは始末する。やむを得ない場合、それも私たちの任務のひとつとなっている」

 それに応えたのは十九号だった。十九号の顔が歪んで、七号の慌てる顔が見えた。

 「ジュリ」カナーンの叫ぶ声がして、ドアの閉まる音がした。ジュリが部屋を出ていったのだ。

 「いかん。ジュリを止めてくれ」

 クンタはジュリのあとを追った。(つづく)

 
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テーマ : 自作小説(ファンタジー)
ジャンル : 小説・文学

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